或る地方都市の郊外の大邸宅のホールで今年上半期の「ペット即売会」が
開かれていた。
主催者の藤田は暴力団絡みとの噂の高い、性産業・闇金融・芸能プロ等を
手掛ける会社のオーナーであった。
集まった客は藤田の同業者が主体であったが、建築業や流通業の経営者等も
居て、全員に共通しているのはとてつもない資産家であるという事だった。
その日集まった大金持ちは20名程で、ホールのあちこちに置かれた豪華な
ソファに身体を預けて、酒を飲みながら即売会を楽しんでいた。
「ペット即売会」は半年に一回開かれる文字通りペットの即売会だった。
普通のペットショップと異なるのは、売られるペットが犬や猫や小鳥といった
小動物ではなく若い娘や幼い少女だと言う事だった。
ここで買われた娘達は、大金持ちの飼い主のセックスの対象となる愛玩物として
飼われる事になるので、美しく可憐な娘ばかりであった。
彼女達は藤田が経営する闇金融で返済不能な借金を作ったり、同じく彼の
経営する風俗店で入店の際のインチキまがいの契約で知らぬ間に膨大な
借金を作らされた女の中から、選び抜かれた娘達であった。
中には援助交際を求めて街中で獲物となる中年男を漁っていた女子高生が
逆に藤田の張った網に引っかかり、危ない写真を撮られ、家族や学校に知ら
せると脅されて拉致されて来た子も居た。
この種のセックスペットの売買は時折闇社会で行なわれてはいたが、ここでの
「即売会」には特徴があった。
それは売られるペットが女の子ばかりでなく、毎回男のペットも売りに出されると
言う点だった。
勿論労働力としての男の奴隷を売るわけではなく、男性のセックスの対象として
男が売られるのだった。
所謂ゲイとしてではなく、綺麗に化粧を施され、女の衣装を着せられ、女として
男性を悦ばせるように飼育された男がペットとして売りに出された。
時には美容整形の技術を用いてセクシーな乳房を付けられた男のペットも居た。
世の中には女性に全く興味が持てず、男を女性としてセックスの対象とする
男が存在しそういう男性を相手にした商売が成り立つことを藤田は知っていた。
というのも藤田自身がそういった嗜好の持ち主で、いつも女よりもさらに女らしく
着飾らせた綺麗で可愛い男を身近に侍らせてもてあそんでいた。
従って本音で言えば女に仕立て上げた男をその種の顧客に売る事だけを
目的としていたが、そういう嗜好の客は数多くは存在せず需要の面で問題が
あったことと、女に仕立て上げるにはどんな男でも良いという訳には行かず
素材の供給の面からも問題があった。
そこで女のペットの販売を主体とし、その中に女装の男のペットも混ぜるという
今のやり方を編み出したのであった。
女のペット販売は、この裏社会では似たような事が行なわれているし、このような
場所を経由せずとも手に入れることが不可能ではないため、売れた数に比して
利益は少なかった。
それに比べ男のペットは素材の入手やその調教にかなりの手間が掛かったが
需要に比べて圧倒的に供給が少ない事もあって、大きな利益が上がった。
女に仕立て上げる素材としての男も、女の獲物と同じく闇金融がらみで窮地に
追い込まれた男の中からも選ばれたが、男性に気に入られる女に変身させら
れる素材は滅多に居なかった。
そこで藤田が素材の供給源として活用したのが、やはり彼の経営する女装
クラブであった。
女装を趣味とする男や、気分転換に女装を望む男がやって来る女装クラブは
綺麗な可愛い女性に改造できる素材が入手できる可能性が高かった。
女装クラブに来た客の中に、顔かたちや身体つきから美女乃至美少女に変身
させられそうな男が居ると、直ちに藤田に報告が入った。そして藤田の指示に
より、その客の素顔の段階から女装の過程、そのあとの各種プレイ(レズプレイ
強姦プレイ、SMプレイ)の一部始終がビデオに撮られた。
プレイが終わったあと客はそのビデオを見せられ、女装姿で藤田の相手を
することを強要された。
拒否すればビデオが家族や知人や勤務先にバラ撒かれると脅され、女装姿
だけならともかくハレンチなプレイまで写っているビデオを見て客は断わる事は
出来なかった。
殆どの客が軽い気持ちで女装サロンに来ており、男からの愛撫を受けるなど
考えてもいないのに、ビデオを種に強制的に女装姿で藤田の愛撫を受ける
事になった。
そしてその一部始終が撮影され、さらにそれがその女装の似合う客への
新しい脅迫材料となり、藤田の魔の手から抜けられなくなるという仕組みだった。
そして哀れにも男の愛玩用のペットに仕立て上げるための藤田の調教が始まる
のだった。
今日の即売会では純女のペットが7人売り出される事になっていたが、藤田の
調教を受けた女装のペットも一人売り出される事になっていた。
純女のペットは客の好みもあり、調教済みのペットだけでなく全く調教をしない
まま売り出されるペットも居たが、女装のペットは必ず藤田による徹底した調教を
受けていた。
比較的おとなしい純女は、拉致されて自分が男の愛玩用ペットとして飼われると
いう運命をまだ理解できていない方が、むしろ飼い主に喜ばれるという傾向が
あったが、気の強い純女はやはり相当な辱めを伴う調教を施す必要があった。
その点女装のペットは女装の経験さえ余りないという素材のままでは、男の
セックス用のペットとして用をなさないという面があり、例外なく藤田による
調教を受けた。
藤田自身が男を女に仕立て上げていく事が大好きだったせいでもあったが。
今日売り出される美奈子と名づけられた女装ペットも、興味本位で何となく
訪れた女装サロンで藤田の魔手に引っかかり恥ずかしい調教を受けた
獲物だった。
勿論別の本名を持った普通の男性であったが、ストレス解消のため軽い
気持ちで女装サロンを訪れ、藤田の罠に掛かって美奈子と名付けられ
ペットショップの商品に仕立て上げられたのだった。
藤田の毒牙に掛かった獲物はこれまでに何人も居たが、美奈子ほど美しく
可憐に仕上がったペットは居なかった。
普通の男を女の子に仕立てるのに最も重要なのは勿論顔立ちであったが
美奈子は女装の前からやや童顔の可愛い顔をしており、それが化粧を
施す事により純女でも滅多に見ないような可憐な少女の顔になった。
男の愛玩用ペットにするには顔が綺麗なだけは不十分で、男の愛撫に応えて
快感を感じる体でなければならないが、女装願望のない男性は普通男からの
愛撫には応えられず、美奈子も最初は藤田の愛撫に嫌悪感を示すだけだった。
しかし藤田には経験から来るノウハウがあり、薬や玩具を使い、美人の純女と
藤田との二人での同時愛撫や、美奈子にセクシーな女性下着を着けさせられた
自分の姿を大きな鏡で見せながら愛撫を加える等々で、男の愛撫に反応する
身体に変えられてしまっていた。
それどころか美奈子にその気が無かったり嫌悪感を抱いている時でも、藤田に
愛撫されると意思に反してたちまち股間に反応が現われた。
それは股間そのものへの愛撫でなくとも、乳首をいじられたり耳たぶを触られ
たりしただけで反応し、最近では唇を吸われたり舌を入れられたりしただけで
ペニスを硬くするようにまでなっていた。
女装サロンで撮られたビデオをタネに脅迫され、最初は藤田の調教を受ける
ために自分のアパートから通っていた美奈子であったが、藤田の愛撫にも
反応すようになった段階で、調教専門の施設に監禁された。
そこで毎日調教を兼ねて女装姿で藤田に可愛がられた。
純女の場合は最初からこの施設に監禁されて調教を受けたし、中には捕らえて
直ぐに監禁調教の段階を経ずに即売会でペットとして売り出す事もあった。
しかし女装のペットは或る程度まで調教しないと売り物になるほどの女になるか
どうかが不確定なため、最初の段階は通わせ、見込みが付いた所で監禁して
しまうのだった。
美奈子の場合姿かたちは申し分のない、というより本物の女より綺麗で可愛い
美女、いや美少女であることは初めから判っていたが、男に身体を触られて
感じるようになるかどうかが問題だった。
それを藤田の培ったノウハウでクリアすると、すぐさま監禁調教の段階に入った。
施設では何人もの調教師が居たが、女装ペットの場合は必ず藤田が自ら
調教を行なった。
それは調教技術が難しいせいもあったが、藤田自身が女にセックスの対象と
しての興味が持てず、女の姿をさせた男を可愛がりもてあそぶのが大好き
だったからでもあった。
監禁された美奈子は外部社会との関係を絶たれると、ただひたすら藤田を
悦ばせる事とその準備に一日が費やされた。
性感のアップのためと藤田の好みのために、藤田から受ける愛撫は念入り
だったし藤田が居ない時は世話係の女性から女の子としての所作や言葉遣いを
教えられ全身美容を施され、張り形を使って男の性器のしゃぶり方や舐め方を
練習させられアナルの拡張訓練を受けた。
そして最後の総仕上げとして、藤田と提携している腕は確かだが道徳観念の
ない医師によって乳房を付けるための手術が行なわれた。
その結果女装をすれば何処から見ても驚くほどの美少女で、仕草や振る舞いも
可憐で話し方もやや低音ではあるがあどけなさの残る可愛さの、商品としての
女装ペットが完成した。
藤田にとってもこれまでで最高の会心の作であった。
裸にすれば乳房もある女の身体であったが、勿論ペニスは残っていた。
一般人が見れば、申し分のない女の身体にペニスが付いているなど奇妙に
しか見えないが、藤田のような嗜好の男にとって見ればそれが性的な興奮の
対象なのだった。
綺麗に化粧をさせ、可愛い衣装で着飾らせた男を撫で回し、恥ずかしがる
のを無理矢理裸にしてそのペニスをいじって屹立させるのが無上の喜びな
のだった。
今日の即売会の客は20名ほどだったが、売り出されるペットのうち7人が
純女で女装のペットは美奈子一人であった。
大半の客は純女目当てであったが、藤田の見るところ5名ほどが女装の
ペットが目当てで、質のいいペットが売り出されれば買おうと意気込んで
いるはずであった。
この即売会では毎回売り出されるペットよりも招かれる客の方が多いので
ペットを買えない客が出る事になるが、それは客の方も承知で、気に入った
ペットが見つかり値段が合えば買っても良いというくらいの気持ちで参加
していた。
たとえ買えなくても、美しい娘や可愛い女装の少女が哀れにも好色な
男達に売られていく過程を見るだけでも、十分楽しいショウであった。
しかも少女達は自分の買い手が決まる前に、集まった客全員に抱かれて
体をチェックされる事になっており、それも客の大きな楽しみであった。
このペット即売会のシステムは、まず売り出される少女達の一人一人に
犬用の首輪が付けられ、その首輪から伸びた鎖の端を藤田の部下である
屈強な男達がそれぞれ握っていた。
ホールの中央に設けられた舞台の上に、男に首輪の鎖を引かれた少女が
一人引き出され、男によってその商品説明が行なわれる。
つまり身体の特徴や性的な感度、敏感な性感帯、年齢、調教の有無などが
5分から10分に亘って説明されるのである。
それが終わると男に鎖を引かれてソファに寛いだ客に所に連れて行かれ
客に引き渡される。
少女は首輪の鎖を屈強な男に握られたまま、客の膝の上で身体を撫で
回されその商品価値を調べられる。
調教済みの少女の場合は首輪だけが装着され、客の膝の上でじっと
恥ずかしさと悲しさに耐えていたが、未調教の少女は首輪を付けられた
上に後ろ手に縛られ客に抱かれても抵抗する子が多かった。
抵抗がひどいと鎖を持った男が抑えつけたり脚を広げたりして客が
触りたいところを触りやすいように手伝った。
従順なペットをいたぶるのが好きな客も居れば、抵抗するペットの自由を
奪って辱めるのを好む客も居た。
客が膝の上に抱いた少女の身体をいじっている間に、舞台の上では
次のペットが引きずり出され、首輪の鎖を持った男が商品説明を行なった。
それが終わると少女は最初のペットをチェックしている客の所へ連れて
行かれ、その客はいじり捲くっていた少女を隣の客に渡して新しい少女を
受け取り、再び哀れな少女の体の点検を楽しみ始めるのだった。
そうやってその日売り出される美しいペットたちが、一人ずつ舞台の上で
商品説明を受けた後順繰りに客に引き渡され、客は哀れな商品の身体を
着衣の上からではあるが思う存分チェックして楽しみ次の客へ引き渡して
いった。
最後の少女が客に引き渡されると、約10分毎に客達に膝の上の少女を
次へ回すように要請され、そうやって全てのペットが全ての客にいやらしい
点検を受ける事になった。
この時間帯は「点検タイム」と呼ばれ客達に最も人気のある企画だった。
毎回何人もの純女のペットに混じって女装させられた男のペットが売り出され
たが、これも女のペットの間に挟んで同じように商品説明を受け、客の
いやらしい点検に回された。
綺麗に着飾らせてあるので外見上女のペットと変わりはなく、場合によっては
女以上に可愛い少女に見えたが、商品説明で「今日の目玉商品で、ペニス付き
です」との注釈がつけられた。
毎回の事なので殆どの客達が知っており、「ペニス付き」が告げられると
拍手が沸いた。
招かれた客は殆どが正常な性欲の持ち主で、女装のペット目当てに参加して
いるのはいつも数人であった。
最初藤田はこの「点検タイム」に女装ペットを客席に回す時、その種の嗜好を
持たない客が嫌悪感を抱くのではないかと心配した。
しかしそれは杞憂で、女のペットに続いて回ってきた女装ペットを膝に抱き
取ることを拒否する客はたまには居たが、殆どは受け取って女のペットを
撫で回すのと同じように女装ペットをもてあそんだ。
それは興味本位という側面が一番大きかったが、外見上飛び切りの美少女で
あると言う点も抵抗感をなくす一因であった。
むしろ女装ペットを買うために参加した客が、純女のペットを点検するのを
パスするケースの方が多いくらいであった。
10人足らずの純女の間に1〜2名の女装ペットを挟んで、その日に売り出す
ペットの商品説明が終わると、約10分間隔で客から客へと順送りされながら
すべてのペットが客の膝の上で可愛い衣装の上からいやらしい点検を受けて
いるという時間帯になる。
勿論衣装の上からだけでなくスカートの中に手が入れられるし、抱かれた
ペットが嫌がるのを無視して下着の中にも手が入れられた。
純女のペットの場合、敏感な所への客の手の動きで感じてしまい、中には
何度も逝かされてしまうペットも居たが、女装ペットは短時間に何度も
逝かせる訳には行かないと言う事情から、逝かせてしまわない様にという
要請が客達に出されていた。
従って男でありながら女の衣装を着せられて、男から身体をもてあそばれる
という恥辱に加えて、何度も絶頂寸前で刺激を止められるという残酷な
事態となっていた。
その結果女装ペットは同性である男に抱かれるという望まない事態である
にも拘らず快感を絶頂の直前で止められるという状況に、思わず客にしが
みついたり下半身を客に摺り寄せたりするという哀れな事になった。
こうしてすべての客にすべてのペットが抱かれ終わるまで、ホールの
あちこちで起きるペット達の声で充満した。
次々と加えられる性感帯への刺激で、調教済みの純女のペットは耐え
切れず喘ぎ声を出したり、絶頂の叫び声を出したりした。未調教の純女は
抵抗の声を上げるが、後ろ手に縛られたままでの強制的な愛撫で快感を
与えられた。
中には快感と羞恥心と悔しさで泣き出すペットも居たが、それで陵辱の手を
緩める客は皆無であった。
女装のペットは絶頂まで逝かされる事はなかったが、主として股間に
加えられる客の手の動きで快感と羞恥の喘ぎ声を上げた。
普通男は性的な快感を感じてもそれほど声を上げたりはしないが、藤田に
よる念入りな調教の過程で、快感を感じたら可愛く喘ぎ声を出し、絶頂を
迎えたら恥ずかしそうに叫び声を上げるよう厳しくしつけられていたので
純女達の声に混ざって女装ペットの喘ぎ声も聞こえ、それは哀れだった。
順送りされていたペット達は、やがて最後の客からのいやらしい性感チェック
から解放され一人ずつ舞台へと戻ってくる事になる。
客から受けるいたぶりから解放されても彼女達の受難は終わらない。
男に鎖を引かれて舞台へ戻ってきたペットは、すぐに衣装を剥ぎ取られ
素裸にむかれ天井からぶら下がったロープに両手首を繋がれて、両手を
挙げたまま裸身を満座の好色な目に晒される事になるのである。
その上股間のもっとも敏感な部分に強力なリモコンの小型バイブがテープで
取り付けられ、それぞれのペットに付いた男がリモコンスイッチを入れたり
切ったりした。
女装のペットも戻ってくると純女のペットと並んで同じく裸に剥かれ、両手の
自由を奪われた上に、ペニスの敏感な所に強力バイブを着けられた。
こうして最後のペットが戻ってくるまで、舞台の上では痛ましい事にペット
たちは男がON/OFFを繰り返すのにつれて悲鳴を上げたり喘ぎ声を
上げたり泣いたりした。
最初の商品説明で各々のペットの特徴を知り、自分で抱いて触って肉体の
感触と感度を知り、舞台に並べられた裸体で体の各部分や肌の状態を知り
リモコンバイブで強制快感に苛まれるペット達を見て楽しみながら、客達は
自分が買いたいペットを決め、値踏みを行なうのだった。
毎回最も哀れなのは女装のペットであった。
男でありながら綺麗に化粧を施され女の衣装を着せられる事自体消え
入りたいほど恥ずかしいのに、大勢の男に順繰りに身体を触られるという
恥辱は勿論大きかった。
しかも調教期間に男性である藤田から女として扱われていたとはいえ
見知らぬ男達の誰かに性的な愛玩物として売りに出されると言う屈辱も
女装ペットにとって耐え難いものだった。
しかし最も心身を傷つけられるのは、何人もの女性と一緒に売り出される
事だった。
この日この場所では男は陵辱者で女は愛玩物としての商品だった。
それなのに男である自分が商品としての女にされ、しかも完全な女ではなく
ペニスを付けた女である事を強調され、男達から加えられるペニスへの
玩弄とそれによる快感に女として応えなければならないということが
もっとも悔しく耐え難い事だった。
今日の哀れな女装ペットは、藤田に鎖の端を握られて売り出されるのを
待っている美奈子だった。
この場に引き立てられて来るまで、自分が愛玩用ペットとして未知の男に
売られる事など予想もしていなかったので、目の前で次々と商品説明を
受けたのち男達の玩弄を受けるために手渡されるのを見ながら大きな
ショックを受けていた。
美奈子は眼を見張るような可愛い衣装を着せられていた。
アイドル少女歌手の舞台衣装のような真っ赤なフレアのドレスだった。
広がったドレスの裾からは柔らかなフワフワしたパニエが溢れ出していた。
最近の流行の下着を見せるファッションで、鮮やかなピンクと真っ白な二重の
パニエが男の目を楽しませるように露わになっていた。
しかもそのドレスは下から溢れる下着の部分を入れても極端に短く、太腿が
付け根まで露出し、パンテイが見えそうというより、フリルの付いた白い可愛い
パンテイが殆ど見えていた。
調教期間中美奈子は勿論女装させられ、可愛い少女のような装いをさせられ
ていたが、藤田は美奈子に短いスカートやシースルーの衣装を着せなかった。
それはこの即売会の日に初めて着せられる恥ずかしい装いが美奈子に
もたらす風情が、商品価値を高めることをよく知っていたからだった。
調教期間中は恥ずかしがらせる事よりも、美奈子に「女にされてしまった」と
いう意識を強く植えつける事に主眼が置かれた。化粧をしないでも美しい
顔立ちの美奈子に毎日念入りに化粧を施したのもその目的だった。
長い睫毛、カラフルなアイシャドウ、濃いアイライン、どれも男であった
美奈子には経験のないもので、髪の毛も思い切りフェミニンなロングで
しかもたくさんのカーラーを使ってカールさせたウイグを付けさせ、その上
大きなリボンやカチューシャを付けさせた。
衣装は綿類は一切着せず、絹やナイロンといった肌触りがスベスベ
さらさらしたものばかりを着せ、フリルやレースをふんだんにあしらった
物ばかりを着せた。
その方がセクシーなものを着せるよりも、「女にされた」ショックが大きい事を
藤田は良く知っていた。
そうやって毎日フワフワ、スベスベ、ひらひらしたものばかりを着せられ
情けない思いをしていた上に、今日は突然マイクロミニとも言うべきドレスを
着せられて太腿まで露出させられ、しかも愛玩動物のように売りに出されると
知って、美奈子は絶望感と屈辱感で一杯になっていた。
既に今日の即売会は始まっており、7人の純女のペットのうち3人は舞台での
商品説明を終えて客席でチェックを受けていた。
3人の客が、恥ずかしくて可愛い衣装を着せられたペットを膝に抱き
いやらしいチェックをしていた。
「商品に傷を付けない限り」という条件で何をしてもいい事になっており
乳房を揉まれるのは勿論スカートの中にも手が入った。
唇が押し開けられて舌を突っ込まれたり、当然のようにパンテイの中に
手が入り、敏感な箇所が撫でられ、摘まれ、擦られ、最後には必ず局部に
客の指が突っ込まれた。
3人目の客に抱かれたペットは、既に二人の客から卑猥な刺激を受けた
あとなのでクリトリスをいじられながら絶頂を迎えて声を上げていた。
舞台の上で4人目のペットが引き出され、首輪の鎖を持った男が商品説明を
始めていた。
このペットは未調教であるため、これまでの三人と異なり自由を奪われていた。
露出過多の可愛い衣装を着せられているのは同じだったが、両手首を
後ろに回され手錠が掛けられていた。
これから大勢の男達に耐え難い辱めを受けたのち売り飛ばされるという
状況を知ってこのペットは激しく抵抗した。
−続く− |