妄想から生まれた物語−3−


Z作

男デアリナガラ、女ノ姿ヲサセラレテ奴隷ノヨウニ競売ニカケラレタラドウシマスカ。

男デアリナガラ、男達ニ品定メト称シテ身体中ヲ撫デ回ワサレ、ペニスマデイジラレタラドウシマスカ。

男デアリナガラ、セックス用ノ女奴隷トシテ男ニ買ワレ、一晩中身体ヲオモチャニサレ、何度モ行カサレタラドウシマスカ。

美奈子の「スレイブドール」でのデビューの日である。

美奈子は一番奥のウィンドウの中に、セーラー服を着せられて飾られていた。

田中はセーラー服とはありふれているとは思ったが、この男なら見ただけで身震いするような可憐で美しい美奈子には、やはり清純な女学生というイメージがぴったりだと思った。

化粧は出来るだけ抑えたが、それでもその可愛さは目を見張らせた。

セーラー服はスカートがやや短めということを除いては、特にセクシーなデザインでもなく、その清らかな感じが却って男に好色な気持ちを抱かせた。

その代わり下着は純白の絹のサテン地という大人っぽいものを着せた。

田中は思っていた。

「強制女装のポイントは、男なら絶対に身に付けることの無い感触の下着を着せる事だ。

すべすべした肌触り、光沢のある布地、フリルの縁取り、こういう下着を着せられると女装を強制された男は、ああついに女にされてしまったという情けない気持ちになり、おとなしくなるものだ」

ペニスがやっと隠れるくらいの小さなパンテイの、ペニスを刺激する滑らかな絹サテンの感触に、男に抱かれる事さえ受け入れている美奈子が、パンテイを穿かされる時に思わず、

「あ、いや」

と口走ったほどだった。

更に、同じ光沢のある絹のサテン地のスリップを着せた。

今時スリップを着た女性はあまり居ないが、田中は初めて店に出すドールにはよくこれを着せた。

「女を裸に剥いていく時、衣装の下からこういう下着が出てくるのは、男には嬉しいものだ。それに、男がスカートに手を入れる時に真っ白なスリップのフリルやレースが顔を出すのも、男
には堪らないし、ドールにとってはかなり恥ずかしいものだ」

と田中は思っていた。

美奈子はスリップを着せられ、その上にセーラー服を着せられると、田中にショウウィンドウに連れて行かれる途中じっと俯いたままだった。

ノーブラの乳房や乳首と擦れるすべすべしたスリップの感触、スリップの柔らかいフリルの部分が下腹や太腿にまとわりつく感触に、改めて自分が男が着るべきでないものを着せられているという恥ずかしさと、情け無さに襲われているようだった。

「処女価格」で美奈子を抱いた客からの口コミで、既に多少評判になっている事もあったが、実際にウィンドウに飾られると美奈子の人気は凄かった。

普通は客のドールに対する指名が重なる事があっても、せいぜいニ、三人、多くても四人くらいだった。

そして、指名が重なった客の間をスレイブが走り回って持ち回りの入札を行なうことになっていた。

ところが、デビュー初日の美奈子はその日の客10名の内7名の指名を集めてしまったのである。

かなり集中するなとは思っていたものの、7名の集中を見て田中は少し慌てた。

スレイブ達を走り回らせて持ち回り入札をやらせるにしても、かなり時間が掛かるなという懸念が心をよぎった。

スレイブといえどもやはり強制的に女装をさせている男なので、客の間を駆け巡って入札価格をメモして回る間にも、まだ相手のドールが決まらない手持ち無沙汰の客達に抱き寄せられたり、マイクロミニのスカートの中をまさぐられたりするので、時間が掛かるのである。

田中はやや焦ったが突然名案が浮かんだ。

7名もの指名の重なりが生じてしまえば、持ち回り入札をしている間、相手のドールが決まらず手持ち無沙汰になってしまう客が多すぎる。

その間その辺を歩き回っているスレイブ達をいたぶる事で退屈凌ぎをしてもらうと言っても、スレイブたち自身が入札のメモ取りに忙しい。

こうなったら、持ち回り入札ではなく、実際に美奈子を競売に掛けて7名の客にセリ落として貰おう。

そうすれば退屈どころか大いに盛り上がるのではないか。

田中はそう考えた。

ついでに、今日はまだ指名が付かずにあぶれている、他の6名もセリに掛けてしまえばいいと思った。

切羽詰って出て来た名案だった。

何の下準備もしていない突然の決心であったが、田中は決行を決めた。

サロンの真ん中の広くなったフロアに、指名の重なった美奈子と、指名の無かった6名のドールが集められた。

可愛い衣装、上品な衣装、破廉恥な衣装、それぞれのドールに似合った衣装はどれも本人の意思に関係なく、ただ男を喜ばせる事だけを考えて着せられたものだったが、どのドールも若い娘としか見えず、それが7名も集められると華やかであった。

引き出されたドール達は、急遽フロアに置かれた大きな原色のクッションに座らせられ、そ首に付けられた首輪から伸びた紐は一つに括られた。

何かいつもと違うイベントが始まりそうな雰囲気に、周囲のソファに座った客達は静まり返った。

その多くはまだドールを手にしていなかったが、既に3名の客はその膝にドールを抱いており、そのドール達の「あっ」とか「いやっ」とか言う小さな声が時々聞こえた。

早くもドールが嫌がる所を触り始めているに違いなかった。

「皆さんお知らせがございます。これから7名のドールの競り市を開きます。本日は私どもの自慢の商品である美奈子をデビューさせましたところ、大勢の皆様のご指名が重なってしまいました。この美奈子はこれまで私が手掛けたドールの中でも最高の上玉です。改めてご披露します。これが美奈子です」

田中はスレイブから美奈子の首輪の紐を受け取ると、美奈子を自分の横に立たせて腰に手を回して引き寄せた。

セーラー服姿の美奈子はこうして大勢の男達の目に晒されるのは予想していなかったので、恥ずかしそうに俯いた。

周囲の客たちから歓声とも溜息とも取れる声が上がった。

既にショウウィンドウで見てはいたが、改めてその美しさ、可憐さに驚いている声だった。

「ご覧のようにとても可愛い娘です。何処かの良家のお嬢様で、女子高校生だと思っていただければと思います。

ただし、ペニスはちゃんと付いております。

あ、申し訳ありません、ペニスではなくクリトリスです」

そう言って田中は美奈子のスカートを持ち上げ、下に着せたフリル付きの真っ白なスリップをわざと見せた上で、それを捲くって見せた。

小さな白い絹のパンテイが剥き出されプクンとしたペニスの膨らみが客たちの目に晒された。

「ああっ、許して」

「許してじゃないだろう。今夜お前がこのお客様達のどなたかに可愛がって頂く時に、この可愛いパンテイの中のクリトリスを何度も触って頂くのだから、よく見てもらうんだよ」

お仕置きが怖くて手で股間を押さえることも出来ず、美奈子は恥ずかしさに耐えていた。

「まだ女になりかけの頃に何度かお客様に抱かれた事はありますが、ちゃんとした男のオモチャとして提供されるのは今日が初めてです。まずはこの子からセリに掛けたいと思います」

「20万」

 すかさず客席から声が飛んだ。

「25万」

それを押さえ込むように違う声が飛んだ。

「まあまあ、お待ちください。折角当店初めてのドールの競売ですから、楽しくやりましょう。この子が処女として抱かれた時は、男性相手では身体が反応しなかったのですが、その後の調教で凄く敏感な身体に仕上げました。その辺も見て頂いて値段をつけていただきたいと思います。まずはおっぱいから」

田中はセーラー服の上から美奈子の乳房を揉んだ。

「いや、こんなところで・・・・・」

「何を言っている。お前たちドールは男に触られ、オモチャにされるために飼われているんだろ」

田中は客達がこのセリ市の趣向に退屈してイライラしているのではとの懸念を持っていたが、どうやらこの新趣向に客全員が面白がっているらしいのを見て、じっくり美奈子の競売を続ける事にした。

お仕置きの対象となる抵抗と取られない限度まで美奈子は身体を反らせたが、田中は首輪の紐をぐいと引いて美奈子を引き寄せ、お構いなく乳房を撫で、揉んだ。悲しい事に、触られると感じるようにされてしまった乳房から来る快感が、美奈子に甘い声を出させた。

「あン、だめエ」

「どうです皆さん、うちのドールはみんなオッパイもクリトリスもアナルも感じるように調教してありますが、この子の感度は凄いです。ご覧のように、服の上からちょっと触っただけでこの良がりようです。直に触ったらどうなるか、それはお客様にお任せします。次はアナルです」

大きなクッションが運ばれて来て、美奈子はその上に四つん這いにさせられた。田中によってスカートが捲り上げられ、真っ白なすべすべしたフリルつきの可愛いパンテイに包まれたお尻が、客たちの目に晒された。

脚を大きく広げて四つん這いにさせられた美奈子のお尻から、パンテイがつるりと剥き下ろされた。

「お客様、皆様の経験からご存知のように、ドール達はこれを一番嫌がります。御尻を剥き出しにされるのも嫌がりますし、お尻の穴を見られるのも、そこを触られるのも、ましてそこに指やバイブを入れられるのも嫌がります。勿論彼女たちは、皆様にここを犯されるのが一番こたえるようです。最近まで犯す側に居たのに犯される側にされてしまったという感じもありますし、四つん這いで犯される姿勢が屈辱的ですし、仰向けで犯される時は女にされてしまったという恥ずかしさと情けなさに襲われるのでしょう。更に私どもの調教の結果、彼女たちのアナルを性感帯にしてしまったので、これほど嫌な事をされながら感じてしまい、よがり声を出さされてしまうということで、ますます屈辱を感じるようです」

田中は顔も上げられずにクッションに額を押し付けている美奈子にお構いなく、細いバイブを美奈子のアナルにゆっくりと入れていった。アナルの下にはペニスがぶら下がっているのが客達に丸見えだった。

「指を入れて遊んだり、本番で犯したりするのはお客様にお任せするとして、ここではこの子の感度を見て頂くためにバイブを入れてみましょう」

バイブを入れ終わるとスイッチが入れられ、ブーンという低い音が静まり返ったサロンに響いた。

声を出すまいと必死に耐える美奈子だったが、調教で敏感な性感帯に変えられたアナルは耐え切れなかった。

「ううっ」

「さあ皆さん、もう感じています。感じている証拠に、ほらここが」

田中が指差す先で美奈子のペニスがみるみる硬度を増し、今まで下を向いていたのが美奈子の顔の方を向き始めた。

客達の中「ほほーっ」という歓声が上がった。

「ここんなこと、いや。恥ずかしい。うっ、うっ、もうゆるして」

「何を言うか。今硬くなって来たのはお前の何だ?」

「・・・・・・・」

「さあ言うんだ。お前の一番感じるここは何と言うんだ?」

「ク、ク、クリトリスです」

途端に客達のあちこちで声が上がった。

「は、は、は、」

「そうかペニスじゃないんだ、クリトリスなんだ」

「だけど、自分で言うとはな、可愛いもんだ」

田中が言った。

「このクリトリスに触ってみたいのですが、この状態で触るとこの子はすぐに行っちゃいそうなので、止めておきます。ではこの辺でこの子の感度もお分かりいただけたと思いますので、セリに入りたいと思います。先ほど25万のお声が聞こえたようですが」

田中が美奈子を再び立たせたところで声が飛んだ。

「30万」

「35万」

値段はどんどんつり上がっていった。どの客も極め付きの大金持ちばかりであり、加えて今まで見たことも無いような美少女をでデビューの日に抱きたいという事で、7名の客はなかなか降りなかったが、やがて声を出すのはどうやら二人に絞られてきたようだった。

「どうやらお二人の勝負になってきたようです。大金をお出しになってこの子を手に入れるのですから、ここでお二人に実際にこの子に触って頂きましょう。さあこちらへどうぞ」

競り合いから降りない二人の客が、フロアの真ん中に出て来て美奈子の両側に立った。

一人は中年のスーツ姿の男で、もう一人は60歳は遥かに超えていそうな上品な雰囲気の老人であった。

「さあお二人とも、何処までセリを頑張るかの参考にするために、また他のお客様にこの子が二人の男性に触られてどんな反応をするのか見て頂くために、どうぞお触りください。逃げられないように首輪の紐は私がちゃんと持っていますので」

「何処を触ってもいいのかね」

「衣装の上からしか駄目なの?」

二人の客がそれぞれに聞いた。周りの客から声が飛んだ。

「いいよ、何処でも触っちゃえ」

「パンテイの中に手を入れてもいいぞ」

田中は苦笑しながら言った。

「仕方ないですね。キスとアナル以外はどうぞご自由に。但し、最後まで行かせないようにお願いします。これでも一応男なので、一日に射精できる回数は限度がありますので」

二人の客の玩弄が始まった。

ドールと一対一ではなく二人で行なう辱めである事、周囲に観客が居ることから、二人の手の動きには多少の遠慮があるようにも見えたが、触るべき所はちゃんと触っていた。

特に中年の男の手は嫌らしかった。美奈子の感じる所を重点的に触り、出来るだけ悶えさせようという意図が明らかだった。

上着の上からでなく、上着の裾から手を入れて乳房を揉み、乳首を摘んでいやらしくいじっているのが分かった。

そして片方の手はパンテイの中に潜り込み、撫で、さすり、しごいた。一方老人の方は穏やかに微笑みながら、美奈子の身体の柔らかい感触を味わうかのように、美奈子の頬を撫で、乳房を撫で、お尻を撫で、ペニスを撫でた。

その光景は幼い少女が父親と祖父ほどの年上の男二人にもてあそばれている図であったし、中年男のいやらしい手の動きも、老人のドールの身体の柔らかさを楽しむ手の動きも、男に触れられる事で感じる身体に調教された美奈子には同じ事で、身体をひくつかせ、喘ぎ、悶えた。

男の愛撫に性的に反応する事は、田中の調教で確認されていたが、田中以外の男の愛撫に拒否反応は無いか、一抹の不安もあった田中は、二人の男の玩弄に身をくねらせる美奈子を見て安心した。

二人の客は田中の注意事項を正確に守り、美奈子の喘ぎ声が高まり、悶え方が激しくなると、行かせないように玩弄を止めた。それはこの上もない残酷な事だった。

男でありながら少女のような服を着せられて、衆人環視の中で知らぬ男二人に身体を弄り回され、それにより快感を感じさせられ、しかも絶頂が来そうになると愛撫を止められるのであった。

それは受け入れたくない男の愛撫を逃れられず、不本意ながらやって来る快感も絶頂寸前で止められるということで、美奈子の頭の中は気が狂いそうになっていた事だろう。

結局二人の客が美奈子の身体を触りながら、セリは再開され、老人の方が美奈子を競り落とした。

落札価格は美奈子クラスのドールの定価の数倍にもなり、田中は今後は毎晩全てのドールを競売に掛けようと思っていた。

美奈子は首輪を引かれて老人の席に連れて行かれた。

それは、孫のような幼い可憐な少女が、年老いた富豪の慰みものにされるために引き立てられて行く図に見え、客たちの好色で卑猥な心を掻き立てるものだった。

それから次々と指名の無かったドール達の競売が行なわれた。

品質のいいドールから順に6名がセリに掛けられた。美奈子の場合と同じように、田中の手で性感を刺激された後競売に付され、参加者が2名になった所でその二人から触り捲くられ、最後に二人の内どちらかに落札されて席に連れて行かれた。

セリが行なわれている間も、既にドールを手に入れた客は、隣に座らせたドールや膝の上で抱いたドールをもてあそびながら、セリを楽しんでいた。

美奈子を落札した老人は、決して美奈子を手荒に扱わず静かに身体を撫で回した。

それはドールに対する優しさではなく、金を払って手にしたドールの手触りをゆっくり楽しむという風だった。

従って優しくではあったが止む事の無い愛撫が美奈子の全身を這い回り、やがてセーラー服の裾から入ってきた手が素肌の乳房を揉み、ペニスを優しく嬲るためにパンテイの中にも手が入ってきた。

力を入れない優しい愛撫は却って美奈子の性感を興奮させ、乳房とペニスの両方から来る快感で美奈子は身悶えし続け、何度か射精させられた。

一度目の射精で、スレイブがパンテイを代えに走り寄って来たが、老人はパンテイを断わり、その後はむき出しのままペニスを触られた。

セリは続けられ、最後から二人目のドールの番になると、セリへの参加客は二人になるため、最初から二人の客の性感チェックを受けた上でセリに掛けられた。

そして、最後のドールの場合は残り客が独りになってしまった事でもあり、無料で提供された。競売形式を採ったので、どのドールもショウウィンドウに表示した定価の倍以上で落札されたため、田中はほくほくでドール一人を無料にするなど何でもなかった。

盛り上がった競り市も終わり、客達も抱いたり寝かせたりした自分のドールを「触って楽しみ」はじめた。

そして身体の何処をいじられているのか、あちこちでドールの喘ぎ声も聞こえ始め、やがて猛烈な快感を連続して強制されたドールが耐え切れずに洩らすすすり泣きさえ聞こえて来た。

そして、いつものように自分の席を立って、ドールを抱きながらフロアを歩き回る客も出始めた。

美奈子を買った老人はどうやら財界の有名な大立者らしく、次々とドールを連れて挨拶に来る客が続いた。

それは挨拶だけが目的ではなく、みんなを驚かせた美しく可憐な美奈子をそばで見ようという目的もあるようだった。

そして、あわよくば美奈子に触るチャンスでもあればとの思惑がありありだった。

老人の所へやって来て話し込む客も、自分のドールを抱き寄せて撫で回しながら話をし、老人の方もにこにこしながら相手をし、その間も美奈子の身体の柔らかく触り心地の良い所を探して触り、敏感な所を刺激しては可愛い声を出させていた。

中には大胆に申し入れる客も居た。

「恐縮ですが、そちらのドールをちょっと触らせて頂けませんか」

これにも老人はにこにこして応えていた。

「どうぞどうぞ、パンテイを脱がせてしまったので、その辺も遠慮なく触ってください」

客は喜んで美奈子の乳房や剥き出しのペニスを触る。

どうせ触るならと本当に遠慮なく触るので、たちまち美奈子は快感に翻弄される事になった。

美奈子の絶頂が近いと見て、そこで

「ありがとうございました。眼と手の保養になりました」

などと言って立ち去る客も居たが、

「最後まで行かせちゃっていいですか」

なっどと尋ね、

「ああどうぞどうぞ」

と言われて、美奈子を果てさせて満足する客も居た。

−続くー

Zさんからいただきました。
物語みたいに美奈子をオークションにかけてみたくなっちゃいました。
どうもありがとうございました。


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