****奴隷契約書 9****


一流料亭、『空蝉』の土蔵は、『薔薇園倶楽部』の会員の為に使われる。

美しき女装者を、拷問や調教出来る独特の快楽空間。

しかも、選ばれた生贄は、任意よりも強制的に選ばれるので、仕掛ける方は、心理的にも本当に拷問を楽しめるのだ。

しかも強制的に選ばれる女装者は、本当に美女、美少女と間違うばかりの極上品。

そして、今夜も乱れで、淫猥な拷問が行なわれていた。

  ※
 
十字架に鎖でしっかりと固定され、手首足首、そして首ですら鎖で繋がれた美奈子は、股間に忍び寄る感触に甘い息を洩らし、全身を震わせていた。 

美奈子の今の姿は、下半身を剥き出しにしたベリーダンサーであり、胸元や額、太腿や腰、腕には優雅な装飾品がされている。

まさしく、美しいダンサーを思わせるエキゾチックな美女ではあったが、股間のビキニは奪われ、そこには、美女には決して持ち得ない『物』が、隆々と勃起し、天井に向かって反り立っている。

……のだが、それでも、細い腰や肩のライン、太腿や脚のラインや、臀部のマシュマロの様な柔らかいラインは、どう見ても美女である。

美奈子を甚振る六人の人間達は、この世に有り得ない、『ペ×スを持った美女』と言う、倒錯的で幻想的な生贄に、思わず息を呑み、「汚しては駄目だ」と言う感傷に襲われる程であった。

だが、そんな生贄だからこそ、調教のしがいがあるのである。誰も汚せない美しきものを汚す。……こんな魅力的で、背徳心と嗜虐心を満足させる生贄など、数少ない。

そして、そんな生贄達を多く集めた、『薔薇園倶楽部』に感謝だ。

誰もが、そう思い、先程からの調教を続ける。

鴻野は、既に興奮し、お互いの唇を重ねながら、美奈子に行なわれている拷問に満足そうに見ている。

「あなた。私達夫婦と美奈子で、3Pしたいわ……」

「全くだ。俺が御尻を奪って、お前が前を奪う。そのまま永遠に続けたいぜ」

興奮した主人が、妻の豊満な胸を揉み解した。

その頃、由紀子と菜緒美の二人が、孔雀の羽根を手にして、美奈子の左右に立っている。

「アアァ、ハァ、ハァ、…ウッ!」

美奈子が喘ぎ声を洩らすのは、その孔雀の羽根が原因だった。

由紀子の羽は、美奈子の隆起するぺ×スに、触れるか触れないかの微妙なタッチで擽りつづけているのだ。

今にも暴発しそうなそれに、羽根が尖端や尿道、蟻通しなどを微妙に擽り、美奈子の全身から恥じらいと羞恥心を解放しつつ、暴発寸前で止めている。

また、菜緒美も胸や腋、太腿や項を擽り、由紀子の手伝いをしている。

今まで三度の暴発を寸前で止められ、美奈子は限界に達し、涎を垂らしながら、狂気に支配される寸前の顔をして、哀願した。

「……アァお、、お願いです。……ウゥッ。意地悪しないで下さい」

「意地悪するのが私達の仕事よ」「そうそう、美奈子が可愛い顔で嫌がるんですもの。もっと楽しまないとね」

二人の美女が笑いながら答え、坂崎と真田教授も楽しそうに見ている。

紅潮し、首を固定されていても、顔だけを横に振りながら、

「……お願いします。…アアァァ、ウッ…ハァ、ハァ、…ら、楽に、ウッ!…ハァ、ハァ、…して下さい」

「どう、楽にして欲しいの?」

「いや、言えません!」

「言わないと分からないわよ」

菜緒美の持つ孔雀の羽根が、美奈子の乳首を軽く擽る。

「うっ!」

美奈子の瞳が涙で濡れ始める。ぺ×スの隆起した先端も、先走りのカウパー液で濡れ始め、先端から粘っこい液が糸を引いて滴る。

初老の教授はそれを見て美奈子に近付き、手に持っていた試験管を尖端に当て、それを採取する。

「すまないね。医者として一度調べてみたいのだよ。男の癖にこんなに細くてか弱い子の白濁液は、正常かどうかをね」

「だったら、美奈子の精液を採取したら、どうです?女の子みたいな男の子欲しいって、言う女もいるんでしょう?美奈子の遺伝子は売物になると思いますがね?」

「ほっほう。それも面白いな」

坂崎の言葉に感心したように頷く教授。

だが、美奈子と二人の女性は、それどころではなかった。

由紀子も菜緒美も、美奈子の天井に向かって隆起するぺ×スに羽根で擽りつける。

奥歯が噛み合わないのか、奥歯をガチガチ音を立て、必死に耐える美奈子。

十字架に磔にされ、固定された四肢を揺らし、股間に軽く触れる羽毛の刺激に必死に耐える美奈子。

鴻野夫人は、椅子に座る主人の上に乗り、背後から胸を揉み解され、嬉しそうに喘いでいる。

鴻野自信も、ブランデー・グラスを掲げ、それを飲み笑う。

美奈子の太腿が激しく痙攣する。だが、途中で刺激を止められ、美奈子は再び暴発寸前で止められ、腰を激しく動かし、苦しそうにもがく。

「お、お願い。ら、楽にして下さい」

「どうして欲しいのか素直に言いなさい」

「……イ、イカせて下さい」

「何を?」 

菜緒美が意地悪そうに美奈子の耳元で囁く。

「わ、私のぺ×スを……イカせて…下さい」

「聞こえないね、もっと大きな声で!」

由紀子である。

「私の、ぺ×スをイカせて…下さい」

あまりの恥かしさに顔から火を吹きそうになる美奈子に、二人の女は哄笑した。

「美奈子は、美奈子って、女の子の名前なのに、どうしてぺ×スを持っているのかしら?」

「そ、それは……」

菜緒美が美奈子の太腿に頬をすりよせ、その白皙の肌に唇を滑らせる。

美奈子が甘い吐息を洩らし、全身を震わせる。

「どうしてなの?」

「わ、私は女装者で。…だ、だからぺ×スを持っています」

「そう、男なのに女の格好する変態さんなのね」

由紀子が、意地悪そうに言い、菜緒美も美奈子の太腿を両手で優しく擦りながら、

「でも、美奈子のこの太腿、女の子みたいよ、由紀子」

「本当ね、臀部のラインといい、腰のラインも女の子っぽいわ」

背後の十字架に当てられている臀部を由紀子は擦り、柔らかくて丸みのある美奈子の臀部をさする。

「アアアァ、い、嫌だぁ…」

「フフッ、一度地下鉄で、痴漢に御尻触られた事あったけど、痴漢の気持ちが今、分かるわ」

由紀子はそう言いながら、美奈子の臀部の中央に指をはさみこみ、菊部に指先をあてがう。

「うっ」

その指の尖端が、柔らかくて締まりの良い括約筋を強引に突き進み、美奈子の顔を仰け反らせる。

「痛い!」

「何よ、今まで何度も男に犯されたんでしょう?指ぐらいで痛がる事ないでようね」

そう言った瞬間、由紀子の美奈子の内部に侵入した中指が強引に突き進み、根元まで入る。

そして、その指が内部から性器の内側の方を刺激され、美奈子は悲鳴に近い喘ぎ声をあげた。

「アアアアァ!…ウッ、ウウウム!アア!」

美奈子の大きく隆起した性器が、天井に激しく向き、太腿が激しく痙攣する。

その直後に、菜緒美が再び両手に一本づつの孔雀の羽根を持ち、一本は性器の尖端を、もう一本は性器の袋を微かに擽り始める。

「嫌っ!嫌っ!駄目ェ!!」

その美奈子の絶叫は、断末魔に近かった。

今までさんざん焦らされ、寸止めにされ続けたものが、一気に放出され、白濁液が勢い良く飛び出し、美奈子の前に座っている坂崎と真田の座っているソファのテーブルまで飛び、真田の飲んでいたブランデー・グラスの中にも入った。

二人は笑い、昇天と同時に失神し、十字架に繋がれたまま力を失った美奈子を見て笑う。

「なかなか珍しいカクテルですな、教授」

「ふむ、美奈子の白濁液の混ざったカクテルは高く売れますかな?」

「美奈子にファンクラブがありますが、その中には何人かいるのでは」

二人は、笑った。

  ※

美奈子が気付いたのは、胸や腕に激痛が走ったからである。

何時の間にか後手に縛られ、先程のベリーダンサー姿の、下半身を晒したままの姿で、縄で鉄製のブラで装着された胸の上下に縄が食い込み、後手の縄が天井にあるフックにかけられ、高く吊るされていた。

足首は、足首の装飾品のリングに鎖をかけられ、右足は坂崎が、左足は鴻野が引っ張り、美奈子の脚を大きく開脚させている。

「い、一体何をする気ですか?」

美奈子が恐る恐る尋ねると、背後から何か重い物が美奈子の下に送られてくる様な音がした。

高く吊るされた美奈子が、恐る恐る背後を見ると、思わず悲鳴をあげた。

「そ、それだけは止めて下さい!」

吊るされた美奈子が、必死に身体を揺らし抵抗するが、鴻野夫人と教授が引っ張ってきた大型の『それ』は美奈子の開脚された下に固定された。

下にはキャスターがついていたので、簡単に運べたようだが、キャスターのストッパーをかけ、それはしっかりと固定され、六人の悪鬼達は、残酷な笑みを浮かべ、これから始まる拷問に期待していた。

「お、お願いです!それだけは止めて下さい!それだけは!」

美奈子が必死に哀願し、叫ぶ。

「私は貴方達の奴隷になります!性奴隷として生きます!フェラチオ奴隷にもなります!アナル奴隷にもなります!だから、それだけは止めて下さい!」

美奈子の叫びは当然無視される。だが、鴻野夫人だけが、

「美奈子は、それをするのは当然でしょう。そして、この拷問に仕掛けられるのもね」

強引に開脚させている坂崎と鴻野も、

「美奈子は、俺達選ばれた人間だけの奴隷だと言う証明の為に、行なうのだ」「そうだ、これに耐えれなくて、何が奴隷だ」

真田教授も、優しげな声で言うが、それが帰って美奈子を怯えさせる。

「大丈夫だよ。乗馬は上流階級の遊びだ。その遊びを教えてあげようというのだ」

由紀子と菜緒美も、

「そうそう、乗馬なんてした事ないでしょう?そのエリートの遊び、教えてあげる」「とっても気持ちいいはずよ。今まで何人もの生贄が、昇天した程なんだからね」

美奈子の下に取り付けられたのは、檜で作られ、背中が鋭く尖った三角木馬であった。

その尖った中央に、男根を模ったバイブが付いており、夫人がそれにオリーブオイルを塗り、用意を整える。

不気味な機械音と共に、美奈子を吊るすフックの鎖が動き出す。

それは、徐々に美奈子の吊るされた身体が、木馬に向かって下がっていく事を意味している。

「いや!嫌ァ!お願いです!これだけは、止めて下さい!」

脚を閉じようにも、二人の逞しい男に無理遣り鎖で引っ張られ、開脚されては閉じる事は出来ない。むしろ身体をくねらせ、必死に逃れ様にも、逆に疲労感を増している。

木馬の尖った背中に、美奈子の膝まで下がり、美奈子は富士額と眉間に皺を寄せ、これから襲う苦しみに恐怖する。

脚の鎖は外され、代わりに足首に足枷が片方づつ嵌められ、一〇kgのバーベルがそれぞれに固定される。

「嫌!嫌!嫌!」

狂ったように叫ぶ美奈子に、彼等は嬉しそうに狂喜している。

脚はバーベルの重みで自由は効かないが、閉じる事は出来、木馬を脚ではさみ、落下を遅れさせようと努力するが、徐々に徐々に、美奈子の臀部が尖端に近付いていく。

そして、バイブの先が、美奈子の肛門に触れた時、二人の男は再び美奈子の脚を下へと引っ張る。

「アアアアアアァ!」

美奈子は絶叫した。オイルで潤滑されたバイブが、美奈子の括約筋を最大限に広げ、一気に侵入したのだ。

脳天まで貫かれた激痛と、括約筋が裂けてしまいそうな痛みに支配されながらも、バイブは沈む美奈子の身体に合わせて、深々と食い込み、振動が始まった。

「アアアァ、ウアアアァ!イヤン!」

肛門を激しく犯され苦しむ美奈子に次の激痛が襲った。

それは最も恐れた激痛である。

木馬の尖った先端が、遂に美奈子の股に食い込み、睾丸の傍の柔らかい部分にも食い込む。

想像を絶する激痛が美奈子を襲い、眉間に皺を寄せ、激痛を防ぐために、股を閉じ、木馬を挟んで食い込むのを防ぐ。

だが、肛門を突き破り、美奈子の腸内に深く侵略し、括約筋を裂けるばかりに拡張させた人工の男根を模ったバイブが、激しく振動し、暴れまくる。

まるで串刺しにされた痛みが肛門から脳天まで走る。

「アアァ、痛い!痛い!裂けちゃう!」

太腿を閉じ、食い込むのを防ぐが、すでに全身に脂汗が浮かび、宝石を散りばめたサークレットをつけた額が、白銀の鉄製のブラと、その胸元にも、サークレットに似た首飾りも、脂汗に濡れ、美奈子の柔らかくて輝く肌も脂汗で濡れている。

周囲の淫猥なる悪鬼達は、哄笑をしながら、淫魔ですら赤面する言葉を並べ、美奈子を精神的にも責めるが、美奈子の耳には届かなかった。

何故なら、今の美奈子は、三つの地獄の責苦に耐えなければならず、彼等の言葉は耳に入らなかった。

股間に木馬が食い込み、股が裂けそうな責苦。肛門を最大限まで拡張され、腸奥の中で冬眠から目覚める蟲の様に蠢かれる責苦。縄で吊るされ、自分の重みで胸や腕が締め付けられ、食い込む責苦……。

太腿を閉めて、食い込むのを防ぐが、その太腿にも痺れが走る。常に力を入れて閉じているから、そろそろ限界が近付いているのだ。

少し、気を緩め、力を抜くと両足首につけられた一〇kgのバーベルが容赦なく美奈子の脚を引っ張り、股に食い込み、括約筋もさらに拡張される!

「お、降ろして下さい!アアアアァ、降ろしてぇ!」

美奈子が叫ぶ。

だが、それを受け入れてくれる者は、この場所にはいない。むしろ、そんな苦痛にゆがみ、苦しむ美奈子を見て、狂喜乱舞し、自分達の淫乱で背徳心を満たし喜んでいる。

美奈子が苦しみの声を上げ、木馬責めに耐えているその時、木馬が揺れた。

その衝撃により、尖端の背中がさらに股に食い込んでいく。

「アアアァ!止めてぇ!!」

真田教授であった。木馬の前に立ち、揺らしたのであった。

その地獄の責苦の前に、全身から大粒の脂汗が浮かび、滝の様に美奈子の女性のものとしか思えない肢体のラインを流れていく。

今度は胸に激痛が走った。坂崎が、一本鞭で美奈子の胸を叩いたのだ。

「ヒイィィ!」

恐怖と、あまりの激痛に縮こまった性器を鴻野が指でつまみ、扱き出す。

「…アアアァ。…や、止めて…」

声も枯れ、苦しみのあまり息を乱し、うなだれる美奈子の顔を見て、一瞬六人はその顔に見惚れた。

紅潮し、うなだれる首と、汗により輝く白皙の肌と、愁いと苦痛に耐える沈んだ瞳。ふくよかな唇は、すでに半開きで、妙な色香を放っている。

いや、美奈子の木馬に跨るその姿から、なんとも言えない高貴で儚い色香が、六人を驚かせ、思わず姿勢を正し、自分達は今、とんでもないひどい事をしているのではないだろうか?

誰もが、そう思った。

……だが、「そう、それのどこが悪い?俺達は選ばれたエリートだ。エリートは、平民では味わえない、快楽を味わう権利がある」 そう考える六人は、そんな生贄だからこそ、陵辱する価値があるのだと確信した。

木馬が再び揺らされ、腰や臀部に鞭を撃たれ、美奈子は更なる屈辱と責苦を味わい、半狂乱状態であった。

もはや、股への食い込みは限界まで達しており、腸奥まで侵略するバイブは、激しく体内で蠢き、苦しむ。

「ちょっと、かわいそう」

思わず鴻野夫人が呟くと、由紀子が、笑いながら、

「そうかしら?でも美奈子は喜んでいるわよ。ほら」

由紀子の指を刺した場所は木馬に食い込む股の前にある性器であった。

何時の間にか激しく勃起し、今の美奈子が身体を反らしている様に、逞しく隆起した性器も、反っていた。

「まあ、やっぱり美奈子って、マゾなのねぇ。こんな事されて喜ぶなんて」「じゃあ、もっともっと喜ばせてあげよう」

……美奈子の耳には届かなかった。

だが、股が裂けそうな激痛。臀部を侵略され、犯されている責苦の中で、美奈子は少しずつ快楽を感じている自分に気付かずにいた。

半狂乱の状態で、美奈子は甘い苦痛の声が、甘い喘ぎ声に変わり、何時の間にか自分で腰を振り、より股間に木馬を食い込ませている自分に気付かずにいた。

睾丸の付け根までに木馬が食い込み、裂ける痛みがさらに激しくなり、美奈子は絶叫する。 

だが、その絶叫には、恍惚が含まれていた。

  ※

激しい木馬責めが終わり、美奈子は木馬から降ろされた。

奇跡的に肛門も股も裂けずにすんだが、腰の骨が砕けたような感覚があり、下半身が自分の物とは思えぬほどの違和感を感じている。

だが、足腰は立たずに、脚は痺れ、動かず事も出来ずに、激しい痛みがまだ股に残っていた。

全身は汗まみれで、もはや動く元気もない。

(これが……私…)

美奈子は、心の中で呟いた。

(苦痛の中で、恍惚感を感じるのが私……)

認めたくはない。認めたくはないが、錯乱状態が続いて、未だ精神的に回復せぬ美奈子は、自虐的な考えに浸っていた。

三角木馬に責められながらも、最期には射精してしまった自分に、動揺しているのかも知れない。

何時の間にか現れた佳代子が、六人に何かを伝えている。

どうやら、オークションである。

拷問ゲームは終ったのだ。

続いて、娼婦美奈子を、今夜一晩誰が買うかのオークションであった。

このオークションに勝ったのは、鴻野夫妻であった。

他の四人は残念そうに、蔵内から出て行く。その途中で一人づつ美奈子に、濃厚なキスをして出て行く。

美奈子は嫌がらずに、全員のキスを素直に受け入れ、余韻に浸っていた。

……余韻。そう、美奈子も気付いていない。三角木馬に跨った地獄の苦痛の中に見つけた快楽に酔っていた自分にである。

「それでは、ごゆっくり。分かっていると思いますが、この中の物は自由に使ってください。ただし、朱美様の命令です。酷い拷問は禁止ですよ」

「ああ、分かっている。しかし残念だな。真田教授がいたから、今夜は、ミシン針をオチ×チンに突き刺す拷問が見られると思ったんだが」

「それは、可哀相よ。でも、ちょっと見たかったかな?」

夫婦が笑う中、佳代子も蔵内から出て行く。

途中で、美奈子を見て、ムシケラでも見るような冷めた眼光で見て、

「フン、運の良いオカマだよ。今までここに来た生贄は、皆ペニスに、ミシン針で串刺しにされたのにね」

そう言いながら、美奈子の剥き出しの股間にハイヒールで踏む。

美奈子は喘ぎ声を出す。

気持ちよかった。……三角木馬と比べれば、天使の抱擁である。

「さあ、鴻野夫妻にたっぷり可愛がられるんだよ。マゾのオカマちゃん」

そう言い残し、佳代子は消えていった。

残された鴻野夫妻は、放心状態の美奈子の身に着けている物を全て脱がし、全裸にしてから、部屋の片隅にあるクローゼットから、一着の衣服を取り出した。

それは、ピュア・ホワイトとマリン・ブルーを基準にしたセーラー服であり、それに似合った下着と靴下も取り出して、美奈子に着せていく。

美奈子は抵抗せずに、二人にされるがままに着ていく。

「ねえ、あなた。どうします?」

「そうだな、吊るしてから何時ものように楽しもう」

「そうね、あなたが後ろからオカマ掘って、私が前から頂く」

倒錯した考えに二人は笑う。これが二人の楽しみだ。

美少年、美少女を、前後から犯す。鴻野夫婦の倒錯した性癖である。

  ※

漆黒の髪のロングヘアーのカツラと、セーラー服に似合った化粧を慶子夫人が美奈子の顔にする。

そして、清楚な女子高生に化けた美奈子の細い両腕の手首を合わせ縄で縛り、天井のフックにつなげ、フックのスイッチを押し、美奈子の肢体を、吊り上げていく。

不気味な機械音と共に、美奈子の身体が少しずつ上に吊り上げられ、両手首が上に上がり、身体も吊られ、爪先で立てる状態で鴻野はスイッチを止める。

慶子夫人は、美奈子の目の前で両手を吊るされ、無防備な腋に羽毛で擽る。

「アアァ…」

紅潮しながら、美奈子は甘い声を出す。

鴻野は背後から美奈子に抱きつき、左手で美奈子の胸を鷲づかみにして、右手で美奈子の股間の物を力強く掴む。

「い、嫌ぁ……」

腰や首をくねらせ抵抗するが、鴻野は激しくも優しい愛撫で美奈子の肢体を弄ぶ。

鴻野の右手がスカートの中に進入し、ショーツの上から美奈子の大きく勃起し始めつつある物を擦り始め、妻に目で合図を送る。

すると慶子夫人は、美奈子のスカートの中に顔を入れ、ショーツを脱がし、美奈子のそれを熱い吐息を吐きながら、口いっぱいに頬張った。

美奈子の顔が仰け反り、唾液と舌でからむ慶子夫人の舌技に下半身の力を奪われていく。

先程の木馬責めで、まだ腰に痛みが残る中、慶子のフェラチオの前に、痛みと腰がとろける相反する感覚に、快楽の渦に巻き込まれていく。

鴻野も何時の間にか両手で美奈子の胸を揉み解しながら、強引に美奈子の首をこちらに曲げさせ、美奈子の唇を奪った。

もう、美奈子は抵抗しなかった。…と、言うより抵抗できなかった。

唇を奪われ、舌を絡ませさんざん濃厚なキスを楽しんだ後、鴻野は嬉しそうに、

「私の女房は、君の大ファンでね。君を好き勝手に犯したかったのだよ。まあ、私も君を抱いてみたかった」

そう言って、再び唇を奪い、舌を絡ませ、右手で美奈子の頬を掴む。

そうされながらも、下半身に電流が走り、溶けるような感覚に襲われている。

スカートの中で美奈子の、今にも暴発しそうな性器をアイスキャンディの様に舐めている慶子は舌で美奈子の尿道、カリ、蟻通しなどを優しくねっとりと舐めつづけている。

「も、もう駄目」

「いいんだよ。妻は君のを飲みたがっているんだ」
 
  ※
 
何時の間にかスカートとショーツを脱がされた美奈子は、背後から鴻野の鋼鉄の様に硬く、太い物で肛門を拡張され、犯されていた。

「ああ、ああああぁ」

美奈子は、喘ぎながらも熱い塊に内部を犯され、呻いている。

また、前から慶子が美奈子の膨張した性器を、自分の股間の内部に導いてやり、淫肉の谷間に吸い込まれていき、慶子は嬉しそうに淫らな息をもらしている。

「ああ、奥様…あああ」

美奈子も腰をくねらせる。

奥に奥に吸い込まれていき、根元は締め付けられ、柔らかな肉壁が、美奈子の性器全体に絡みながら刺激を与えていく。

こんな甘美な刺激と、背後から男に犯され、美奈子は快楽の虜にされていた。

「ああ、美奈子は可愛い。こんなに淫らになっちゃって」

慶子夫人がそういいながら、腰を振り続ける。

背後から美奈子を犯している鴻野も激しく腰を振りながら、

「まあ、俺達夫婦の前に、淫らにならなかった少年や少女がいるか?」

「そうね。ああ、でも美奈子が今、私のものになっているのね」

慶子夫人が嬉しそうに言うと、突然美奈子が叫んだ。

「はい、私はあなた達のペットです!」

意外な一言に、夫妻は一瞬驚き、腰の動きを止めたが、

「ほほう、うれしい事言ってくれるねぇ」

「本当、美奈子が私の物になったのね」

三人の淫獣は、暫くの間激しく淫らになり、数分後同時に昇天した。

夫人が今度は美奈子を縛り、耳元で囁く。

「ねえ、今度は拷問よ。何をされたいの。私達のペットと言ってくれたから、好きな拷問してあげるわ」

セーラー服のまま亀甲縛りにしながら言うと、鴻野は、周囲を見ながら、

「石抱き責め、鞭撃ち、蝋燭責め、海老吊りも出来るぞ。好きな拷問をしてやろう」

「………」 

「なに?」

「……です」

美奈子の声はか細く小さかったが、心からの声であった。

「本当にいいのか?凄い苦しみをまた味わうぞ」

鴻野が言うと、恥じらいながらも、首を縦に振り、

「お願いします。もう一度美奈子を、三角木馬で責めてください」

「気に入ったみたいね」 

「はい、淫らで助平な美奈子に、もう一度三角木馬で虐めて下さい…」
 
再び三角木馬に乗せられるまで、美奈子の心は高鳴り、早く乗せてと脚を、ばたつかせ続けた。
 
( 続く )

またまたbaさんからいただきました。
磔って美奈子大好きです。磔にされてたくさんの方の生贄にされて
見たいです。それがこのお話みたいなところだったらいいですね。
ありがとうございました。


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