****奴隷契約書 4****


ステージの上での美奈子を拘束する姿は変わっていたが、二人の女装奴隷からの濃
厚な抱擁や責めに変化はなかった。

拘束台の上に縛られていたのだが、何時の間にかステージ中央にある二本の柱の間に美奈子は立たされ、左右の柱に固定されている鎖の枷に四肢を固定されて、大の字に立ったまま固定されている。

四肢は柱に伸ばされ、僅かに動かせるだけで、その四肢は力を失い、身体が崩れるように倒れているが、鎖が美奈子を倒さない。

その美奈子の前からお嬢様的な美女に変装した泉水が、背中から奇麗な瞳の美女に変身した有紀が、何かに憑りつかれた様に、光沢のある純白のゴムで出来たハイレグ・カットのショーツだけの美奈子の裸体に指を、舌を、唇を滑らせていた。

泉水は、軽く開脚した美奈子の股間に軽く手でさすりながら、唇は美奈子の胸に滑らせ、軽く唇で乳首を噛んでいる。

有紀は背中から、美奈子の臀部に唇を滑らせ、両手で美奈子の内太股を軽く愛撫し
ている。

美奈子は、顔を紅潮させ、屈辱と快楽の間の恍惚の表情を見せ、周囲に大勢の見物人がいるのも忘れ、息を乱し、快楽の虜へ落ちていく…。

見下ろすような角度にある観客席では、仮面で顔を隠した礼服やドレス姿の観客達が、その異様な光景を見ながら、楽しそうに豪華な食事と、酒を楽しんでいる。

彼等は、特権階級の人間である。

名誉、権力、地位、財産の何れかが、飛びぬけて持っている。

彼らが求めるのは刺激である。

それは、この「薔薇園倶楽部」は、実に素晴らしい刺激を与えてくれる。

美しき美少年、美青年を女装させ、性的な虐待や、娼婦へと落とす刺激。

もはや、古代ローマの闘技場で、人間同士を殺し合いさせたり、餓えた猛獣を放ち、抵抗出来ない奴隷が、その猛獣に喰われるのを見せていたのと同じ心境が彼等にある。

彼等は、選ばれた人間だ。選ばれた人間が、選ばれなかった人間をどうしようが勝手なのだ。

特に美しい女装者という数少ない獲物を玩具に出来る。

そう、法律では許されなくても、我々は選ばれたのだ。せめて選ばれなかった者でも、美しければ、選ばれた者の玩具になるがいいのだ。

…そんな屈折した人々が、三人の美しき女装者の奴隷のショーを楽しそうに見ている。

中には興奮した会員の一人が、近くを歩いていたメイド姿の女装奴隷を捕まえ、強
引に唇を奪う。

当然、奴隷に拒否する権利はない。

ただ、Aクラスの奴隷は別である。Aクラスの奴隷は、特定の会員だけが抱けるのだ。

その会員は、その奴隷の所有物権利金として、年間1千万円以上を払うと言われている。

そうなれば、その奴隷は、その会員以外の相手をしなくていい。
 
二人の美奈子に甘える様に愛撫を続ける奴隷達も、甘い吐息を洩らしながら、美奈子の裸体に貪り尽くす。

美奈子は、身体全身すべてを貪り尽くされた。

二人の唇が、美奈子の全ての膚を舐めまわし、今では、最後のショーツも奪われ、露出して、膨張したそれを、泉水は口いっぱいに頬張り、音を立てて舐めまわした。

美奈子が喘ぎ声を洩らした時背後から美奈子を貪っていた有紀が、両手で美奈子の胸をさすりながら、美奈子の唇を強引に奪った。

朱美は、その光景を、自室の豪華な部屋から、モニターを通して見ていた。

大きなベッドの上に寝転び、楽しそうに見ている。

彼女の黒い光沢のあるロングのチャイナドレス姿で寝転ぶ傍で、セーラー服姿の美少女が、緊縛され、猿轡をされ、朱美に弄繰り回されていた。

「…ウムムグッ!」

その美少女の細い首にも首輪がされている。

そのネームにも、「悠子、B」と書かれている。

「美奈子ちゃんが虐められる姿って、興奮するわね。悠子。貴女なみよ」

そう呟いて、彼女の上に跨り、押し倒し、強引に唇を奪う。

悠子は少しの抵抗をしながらも、なすがままに弄くられている。

「でも、今夜は美奈子ちゃん耐えれるかしらね?ショーの後に、男と女に一人つづ抱かれるのだからね」

画面では、美奈子が大きく身体をのけぞらせ、太股を激しく痙攣させた。

美奈子の股間に顔を埋めていた泉水が、咽喉を震わせ、咥えていた美奈子の「それ」から放たれた白濁液を飲み込んでいた。

泉水は、それだけでは足らなかったのか、美奈子の亀頭の尖端も奇麗に舐めて、尿
道に残るものも、吸い取るように飲み干した。

ステージに、二人の人間が降りてきた。

真紅の、飾り気はないが、光沢のあるドレスを着た女と、薄紫色の和服姿の女であった。

どちらも、衣服と同じ色のドミノで顔を隠している。

二人の手には、太い蝋燭がしっかりと持たれていた。

そこで、亜衣がマイクを持って説明する。

「お待たせ致しました。本日の新しい奴隷の調教ショーを始めます。まずは蝋燭ショーですが、レディ・ファーストです」

二人の女は、顔を隠していても、美人だと分かった。二人とも、肌が白く、美しいのだ。

ドレス姿の方は長身であり、プロポーションもレースクイーン並みだ。和服姿の女も、三〇を超えているだろうが、若々しい肌と、背筋もしっかりしている。

その二人が、柱の間に大の字に固定され、怯えている美奈子に近付く。

二人の美女は、蝋燭に火を付け、暫くは蝋を溜めだした。

美奈子はこれから何をされるかを悟り、思わず身体をくねらせ、逃げようとするが、美奈子の四肢を繋ぐ鎖は頑丈で、美奈子の身体を必要以上動かせない。

「まあ、奇麗な肌ね。女の子の肌みたい」

真紅のドレスの女が呟いた。薔薇の様な情熱的な赤いドレスだが、唇の赤は、やはり官能的な赤であり、その官能的な赤い唇が笑った。

「本当ね。私の若い頃の肌みたい。この白い肌が蝋まみれになるなんてゾクゾクしますよね」

和服姿の女である。

二人の女は、それぞれ笑いながら、片手で蝋燭を持ち、残った手で、美奈子の裸体を品定めするように触る。

まるで蛇が這いまわるような感覚に、美奈子は全身に電流が走った。

「や、…やめて下さい」

美奈子がか細い声で哀願したが、二人の女は無視して、美奈子の白い真珠色の肌を、愛撫する。

胸や、腰、太股、臀部などを弄くられ、美奈子は震えながら、歯をがちがち鳴らしながら耐え、目を瞑ったとき、左肩に焼ける痛みが走った。

「あうっ!」

和服の女が、蝋燭をたらしたのだ。それと同時に、ドレス姿の女も、美奈子の右胸に集中的に蝋を垂らした。

「熱い!ああっ、熱い!」

SM遊び用の低温蝋燭ではない。「薔薇園倶楽部」に置いてあるSM道具は苦痛を与える物ばかりで、遊び用ではない。

周囲の観客席にいる会員もざわめき、楽しそうに笑い出した。

ドレス姿の女は、どことなく愛嬌のある笑みを口元に浮かべ、邪気が感じられない。

それが帰って、不気味であるが。

ドレス姿の美女は、連続で美奈子の胸に蝋燭を垂らし、和服の女は、蝋を溜めてか
ら、大量に落としてくる。

美奈子の右の乳首に、熱い蝋が落ちてきて、美奈子は悲鳴をあげた。

だが、同時に、美奈子の股間にも、和服姿の女が溜めた蝋を落とす。

まずは、根元に落とされた。

「ああ!…うっ!……やめて!」

美奈子は首を大きく振り乱すが、言う通りにされない。

「ねえ、美奈子さん」

ドレスの女が連続的に、美奈子の左胸に落とし始め、和服の女が蝋を溜めながら、美奈子の耳元でささやく。

「美奈子の可愛い、クリ×リスの先端に、蝋を落とすと面白いかもね」

その台詞に美奈子は驚き、思わず首を大きく横に振った。

「そ、それだけはやめて下さい!」

「じゃあ、他のことはやってもいのね」

女は笑い、大量に溜まった蝋を、背中に垂らした。

「…っ、熱い!」

「当たり前でしょう、蝋燭が寒いと言ったら世間に笑われるわよ」

そこで、ドレス姿の女が、四つんばいで待機している泉水と有紀に命じた。

「さあ、縄を持ってきて縛りなおすわよ」

二人は、従った。
 

柱の真中で美奈子は縄で、後手に縛られた。 

身体に付着した蝋は一時剥がされたが、まだ、蝋燭ショーは続いている。

有紀が抵抗力を無くした美奈子を縛る。

そして、仰向けに寝かせ、泉水が右脚を、有紀が美奈子の左脚を掴み、大きく上に上げた。

これで美奈子は身体を首と肩だけで逆立ちしているような格好にされる。

だが、それだけではなく、そこから脚を横に開脚され、思いっきり広げられた。

そして柱の方まで脚を広げられ、そこで足首を枷でつながれた。

そこれで美奈子は、屈辱的なポーズを取らせれる。

そう、今、地面に付いているのは、首と両肩だけで、臀部を上に上げられた格好で、しかも脚は大きく開脚されて柱に縛られた姿だ。

すかさず、和服の女が美奈子の臀部の割れ目の、菊蕾に蝋燭を差し込む。

「……ああ」

もう、美奈子は抵抗の意識もなかった。もはや耐えるしかないと感じている。

御尻に差し込まれた蝋燭の火が燃えている。

「まあ、素晴らしい蜀台ね。こんな素晴らしい蝋燭台は、ルイ一四世やルードヴィッヒですら持ってなかったでしょうね」

ドレス姿の女が言い、その臀部に蝋を垂らした。

「ああっ!!」

敏感な部分に蝋が落ち、思わず美奈子はその熱さに耐えれなくなった。 

新しい蝋燭を持った和服の女も蝋を溜めてから、大量の熱い蝋を、美奈子の恐怖で
小さくなっているぺ×スに落とした。

美奈子が絶叫した。その熱い塊が、美奈子の袋にも落ちたのだ。

二人の女は、嬉しそうに笑い、美奈子の大事な場所に次々と熱い蝋を垂らしていく。

美奈子の絶叫が、ステージ全体に広がり、周囲の会員も拍手で応える。

周囲の眼が恥かしくて、声を押し殺していたが、今はそうはいかない。もはや、美奈子がこの屈辱と羞恥に耐える方法は、受け入れるしかなかった。

だが、どんな絶望状態でも、微かな慈悲はあった。

それは、屈辱から逃れる最後の手段、失神であった。

その途中で、これから二人の人間に抱かれる事にも、美奈子は気を失う前に知ってしまった。

(続く)

またまたbaさんからいただきました。前回の続きです。
SMショーに出された美奈子は会員に蝋燭を垂らされて絶叫しちゃいます。
つぎが楽しみですね。待ってますね。ありがとうございました。


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